About Us
社長挨拶
当社は2021年9月1日付NEDO省エネルギー部の助成事業「脱炭素社会実現に向けた
省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム(アルカリ浸出法による電炉ダストからの亜鉛リサイクルプロセスの開発)の採択(2021年9月~2026年3月)
を受け、2023年3月27日ステージゲート審査に合格し実用化開発(パイロット試験・総事業費874百万円)へと前進しています。電炉ダスト(特別管理産業廃棄物)は主に
ウエルツ法により中間原料である粗酸化亜鉛とされ、亜鉛製錬所にて電解工程を経て金属亜鉛となりますが新キノテック法(直接アルカリ浸出電解法)は収益性が高いコンパクトなプラントですので電炉会社工場内のオンサイトにて金属亜鉛(LME Grade相当品)製造が可能となります。亜鉛製錬所を有さない東南アジア・中近東への脱炭素型亜鉛製造法の技術輸出として貢献できると考えています。2021年4月、主任研究員の拝生憲治が当社に参画し、加えて複数の非鉄精錬会社OBが技術顧問として当社に参画し核となる人的資源が充実してきました。2025年に
パイロット試験運転を実施し世界初の湿式法(苛性ソーダ浸出法)による電炉ダスト処理技術の確立を目指します。
株式会社キノテック 代表取締役社長 母里修司
主任研究員挨拶
皆さんは、亜鉛は何に使われていると思いますか?亜鉛は自動車のボディを錆びさせないためのメッキなどに使用されている身の回りにも多く存在する金属です。
ただ、この亜鉛のリサイクルはなかなか進んでおりません。それは、他の金属の鉄やアルミ、銅、貴金属などのメタルリサイクルのように安価にリサイクルすることが出来ないからです。例えば、鉄のリサイクルは鉱石からの1/4のエネルギー、アルミのリサイクルは鉱石からの1/30のエネルギーでリサイクル可能とされており進んでおります。一方、亜鉛のリサイクルは鉱石からの製造よりも多くのエネルギーを使用するもので、実はリサイクルをするよりも鉱石を購入した方が安価に製造できるものでした。このためリサイクルはあまり進んでいません。
そこで、既存処理法の多大なエネルギーを使用する還元反応を2回も行う方法に疑問を感じた私は、この改善を行うために還元1回で金属亜鉛を製造するプロセスを目指しました。具体的には、電炉ダストを苛性ソーダに溶解することで鉄との分離を簡素化し、還元工程を電解採取の1回にまとめる技術を開発しました。
将来的には、鉱石製錬よりも経済的な亜鉛リサイクル法を確立し、世界中で埋立されている多くのダスト類から亜鉛を回収・再利用し、持続可能な環境へ貢献したいと考えています。
株式会社キノテック 取締役・主任研究員 拝生憲治
会社概要
商 号 株式会社キノテック 英名:Kinotech Corporation
設 立 2002年4月4日
本 社 〒103-0027 東京都中央区日本橋2-1-21 第二東洋ビル5F 税理士法人フィールズ内
代 表 代表取締役社長 母里 修司 (モリシュウジ)
資本金 84,577,903円
取引行 三菱東京UFJ銀行赤坂見附支店
株 主 リアルテックファンド(無限責任組合員:合同会社リアルテックジャパン)、当社取締役及び社員
当社の陣容
母里修司 (もりしゅうじ)
1950年生まれ
1974年 慶応大学卒
丸紅株式会社入社非鉄軽金属本部配属
1982年 丸紅欧州会社出向(ロンドン店駐在5.5年)
1998年 丸紅米国会社出向 (ニューヨーク店駐在6年)
2004年 (株)パウデック社入社
2005年 稲畑産業株式会社入社
2007年 (株)キノテック入社、代表取締役社長~現在
大塚将夫 取締役(総務・経理・NEDO関係) 三菱UFJ銀行OB
拝生憲治 取締役 (主任研究員) 三井金属鉱業OB
西岡大介 プラント・エンジニア 非鉄精錬会社OB
宇都宮公明 技術顧問 非鉄製錬会社OB
元場和彦 技術顧問 非鉄製錬会社OB
片桐知己 技術顧問 非鉄製錬会社OB
玉井芳恵 研究員・分析 化学会社研究所OG
西岡克人 研究員
磯村正義 顧問(省エネ・脱炭素関係) 電気メーカーOB
太田辰夫 顧問 商社OB
武内喜則 顧問(知財担当) 電機メーカーOB・キノテックの創業者の一人
河野幸久 監査役 税理士法人フィールズ代表